「東京」ってタイトルの楽曲がたくさんあるように、なんとも言えないパワーとドラマが渦巻いていると思っている。

 

 

この街を言葉で表すと「野心」「成功」「孤独」「消費」「自己」って感じ。

資本主義経済ど真ん中。

 

 

そういうギラギラ感がある。

そのギラギラの中に隠れている人と人とのやり取りを見つけるのは結構好き。

 

 

 

「みんな頑張って生きているんだなあ」って感じは、ここが一番感じると思う。

 

 

わたしももう東京に来てから9年経って、すっかり馴染んだ。

夜に路上で酔いつぶれた女の子を男性が介抱していても、何も思わなくなった。

満員電車の隙間に身体を滑り込ませて閉まる扉に挟まれないようなスキルも身についた。

 

でもまだ、ビルの隙間から夕焼けが見えた日にはもっと大きい空で見たいなあと思うし、

意外に大都心でも路上に桜がたくさん生えていることに気が付いたときは嬉しい気持ちになる。

 

「東京にとても向いているか」と問われるとそうではないけれど、まだまだ此処でやりたいことがあるなあと思う。

 

 

人生は生まれた時の状態に意図的にだんだんもどっていく旅

最近読んだよしもとばななさんの『「違うこと」をしないこと』という本に書いてある一説がとても素敵だった。

これを見たときに「ああ!なるほど!」と目からうろこだった。

生まれた瞬間に人は何も考えていない。ただお腹が空いたら泣き、転んだら痛くて泣き、美味しいものはたくさん食べ、眠くなったらどこだって寝てしまう。

でも大人になるにつれて色々歪みが生じて本心じゃないべき論で動いてみたり、他人の価値基準にいつの間にか染まっていったりする。

たぶん、人生のどこかのタイミングで人はそのことに気が付くんだと思う。そこから再スタートをする人もいるし、既に抱えるものが多すぎて諦めてしまう人もいる。それは人それぞれでよい、とわたしは思う。

 

 

 

最近わたしは、「意図的」に生まれた状態に戻っていっている感覚がある。

何かをして、嬉しい、悲しい、苦しいこと、そういう感情にとても注意して、かつその感情に正直に生きることは結構難しいけれどそれを繰り返していくうちに生まれた状態に戻れるんだと思う。

いつか死ぬときに生まれた状態、フラットな「ただそこに生きている」という状態になって死ねたら理想。

 

そのためにはたくさんの出来事に遭遇して、その中で自分がどういうことを感じるかを見極めていく必要があるのだけれど、それに東京はもってこいなのだ。

たぶん、わたしが「東京でまだやりたいこと」は、それだと思う。